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金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。


266)フィールド・レコーディング(6)

5月13日、晴れ。健民海浜公園ササゴイの池周辺。今回は、無指向性マイクを使ってAB方式で録音してみた。マイクはべりんがーのB-5という安価なものを使った。

健民海浜公園は野鳥が多いというので早朝に向かったが、駐車場が開くのは9時からで出先を挫かれる。普正寺橋を渡った所に小さな駐車場があるらしくそちらに移動する。そうこうしている内に日の出を迎えてしまった。

【大池を水車小屋から】
【ササゴイの池を野鳥観察舎から】

海浜公園には、大池とササゴイの池という2つの池がある。ササゴイの池の方が野鳥が集まるらしいがこの日は特に見当たらなかった。また、川が近く対岸からロードノイズと工事が音が強く響く。仕方ないので、大池から水車小屋を抜けたあたりにあるエノキの森で録音した。

B-5 - 無指向性AB方式
ATM57a - 超指向性AB方式

無指向性の方は、ところどころに「チッ」という小さな音が入っている。これはおそらく背後にいるぼくの靴と地面が擦れた音だ。

一方、超指向性の方は、無指向性ではあまり聞こえなかった鳥の声、また低音のノイズ音も録れている。ちなみに低音の「ゴー」というノイズ音は、犀川を挟んだ向こう側からの工事音である。池周辺は小さな丘陵になっているので、響く方向と響かない方向があるのだろう。普通に散歩している分にはほとんど気にならない。

AB方式録音する際、マイクの間隔を20cm弱に設定したが、もう少し広げてもよさそうだ。そうすれば、各マイクに音が届く時間に差を作ることで生まれるハース効果によって更にステレオ感が強まると思う。

さて、今回はAB方式の比較のために、無指向性(B-5)と超指向性(ATM57a)で録音した。失念していたが、B-5はフィルターの交換で単一指向性と無指向性を変更できるので、次回は同一のマイクで実験したい。

2023-05-20