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金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。


264)作品とネットレビュー

ネットで叩かれまくっていた映画『怪獣のあとしまつ』(2022)と『ビンゴ』(2012)をアマプラで見た。まあ雰囲気で叩かれていたことがよく分かった。というか、自分の思い通りだったら高レビューで、そうでなかったら(あるいは制度の不備を指摘して)低レビュー、という塩梅なんだろう。

『怪獣のあとしまつ』は、怪獣の死体のあとしまつを通して、変身したくない主人公と/変身させたい勢力、の攻防がよく表現できていてよかった。『ビンゴ』は死刑囚と係わりのある人が集まり、投票によって死刑執行のビンゴを行うという発想が藤子Fのようで面白い。

ここ半年、いわゆる「なろう系」と呼ばれるアニメ作品をいくつか見た。その大半が主人公が苦労もせず手にした力で無双する紋切り型の話で、(キャラデザ含めて)差異は殆どなかった。別の表現をすねなら、テンプレから外れることは許されないのである。なぜなら、それは消費者の予想(想像の範囲)から外れるからだ。

しかし、自分の思い通りの作品はいい作品だとするならば、その作品は消費者レベルの強度しか持っていないとも言える。たとえば、いわゆるAI作品も例に漏れず子供だましの域から抜け出せていない。これらからは、楽してチヤホヤされたいという承認欲求が透けて見える。

2023-05-01