243)ドラクエはチャラい
ぼくと谷山浩子の数少ない共通点、それは『ドラゴンクエスト(ドラクエ)』をプレイしたのが後年になってから、というものと、実際にプレイしたら面白かった、という感想の一致である。
谷山浩子は、パソコン版の『Wizardy』を好んでプレイしてたようで、ファミコンの『ドラクエ4』をプレイしたのは、同作の発売の直前だったという(谷山浩子のFavourite Things A to Z「DragonQuest」)。ぼくもPC88版の『Wizardy』(1985)を持っているが、音楽も背景もない硬派なゲームだった(後年のファミコン版『Wizardy』(1990)では、末弥純のイラストと羽田健太郎の音楽が付いている)。ゲームは難しかったので、付属していたモンスター図鑑的な冊子ばかり読んでいた。
一方、ぼくが初めてまともにプレイしたRPGは、木村明広がキャラデザのPC98版『エメラルドドラゴン』(1989)だ。率直に言って、ドラクエよりも数段チャラい。とにかく、当時のぼくは家庭用ゲームよりもパソコンゲームの方が高尚なものである、と思いこんでいたのだ。ちなみに、ぼくのドラクエ経験は、2001年のゲームボーイカラー版の『ドラクエ3』と『ドラクエ1・2』である。
2022-11-29