136)キュレーションは夢のまた夢
ここ最近、ひたすらコロナに係る給付金や助成金の書類を書いていた。様々な助成金があったようだが、次の表にあげたものを申請した。これらは、申請が比較的簡単に通るものらしいが、不慣れな書類作成と資料集めには苦労した(受注業者をみれば分かるが、お友達企業のJTBが落札しすぎ)。
申請先 | 事業名 | 受注業者 | ドメイン登録者 |
---|---|---|---|
中小企業庁 | 持続化給付金 | 電通 | Service Design Suishin Kyogikai |
文化庁 | 文化芸術活動の継続支援事業 | JTB | Unknown |
石川県 | 石川県経営持続支援金 | JTB | JTB Corp. |
石川県 | 新分野チャレンジ緊急支援費補助金 | 金沢商工会議所 | Unknown |
石川県 | 感染拡大防止対策支援金 | 石川県 | Unknown |
給付金や助成金の申請に関して、情報がひどく混乱していた。それは、今月末締め切りの文化芸術活動の継続支援事業も例外ではない(一番ひどいのは持続化給付金だろう)。オタクにこびた政治家やそのお仲間が、同人イベントに参加していれば、サークルやコスプレイヤーでも申請が通る、という無責任な話を平気で流布していたのだ。同じようなことを言っているVtuberもいた(こいつが通ったのは本当だが、Vtuberとして通った訳ではない)。こいつらのポジショントークに巻き込まれた人には同情する。しかし、公式サイトの募集要項を読めば、自分の事業が対象になるかくらい分かるはずである。
こうした混乱の中で、ネット上でキュレーションなど不可能である、ということが本当よく分かった。ここでいうキュレーションとは、既存の情報をまとめ、有益な情報として再発信することだ。そして、それを行う人をキュレーターという。たとえば、まとめサイトやアルファブロガーほか、最近ではYouTuberなどがそうである。そもそも既存の情報をまとめ、それに付加価値をつけて再発信するなど、非専門家にできるはずがないのだ(本サイトすらできていない)。結局のところ、発信する側も受信する側も、自分に都合のよい情報だけを選択しているのだろう。
あーあと、YouTubeでの解説動画ってのは、見るだけ時間の無駄ですね。いつ何の話をしているのか全く分からないし、こいつ実は骨子すら分かってないんじゃないか、とも思うこともある。もし、解説者が専門性を有していて、かつプレゼンの作成・発表に慣れてるのであれば有益でしょう。
追記(2020-10-18):文化芸術活動の継続支援が修正依頼で返ってきた。何度も修正してやっと通った、という話を見かけるのでなかなか大変そうだ。しかし、統括団体(事前確認認定団体一覧)に所属していれば、活動実績の証明が不要になり審査が簡単に通る、というのはおかしいだろう。これらの団体には、紹介を受けて数万円の入会金を払えば入会することができる。しかし、入会したからといって、仕事をしているとは限らないだろう。
2020-09-30