133)恥ずべきは現在の技量
高校生の頃(2005年?)に書いた、バンドのための曲を知人に聞かせたのだが、まあ恥ずかしかった。しかし、なぜ恥ずかしいだろうのか。普通に考えれば、出来がよければ恥ずかしくないし、出来が悪ければ恥ずかしいものだろう。とはいえ、稚拙でも恥ずかしくないものがあるので、一概にそうとはいいきれない。
「初期作品集」で、古い作品をアップロードしているが、これらはそこまで恥ずかしいとは思ってない(他人がどう思うかは別として)。むしろ、頑張って書いたんだな、という感情がほとんどである。というのも、少なくとも今現在は、この時よりもよいものが書ける、つまり成長していると自認しているからだろう。
兎にも角にも、自分一人で聞いても恥ずかしいのだ。ひっとするとそれは、当時の技量の低さだけに恥じているのでなく、今現在の技量の低さに対する恥ずかしさかも知れない。つまり、この頃から成長していないのではないのか、という焦りである。だとすれば、バンド編成で更にこのような曲調のもの(下に音源を貼った)は、普段書かないものだからなおさらだろう。
折角なので、ここにその曲を載せておきたい。音源は、Microsoft GS Wavetable Synthで(この音源は言い訳として機能する)、ループバックで録音したものだ。たまにドラムの音が抜けているが、Singer Song Writer Lite3を互換モードで実行したことによるバグと思われる。2曲あるが、おそらくバージョン違いで、後者が改善版だと思う(ギター・ソロがテクニカルになっているからそう判断した)。
もう一つ、マイナーキーによるもの。こちらはあまり恥ずかしくない(恥ずかしくない訳ではない)。ベースを無意味に動かしたり、ナポリの和音を無理に使ったりと、可愛げを感じる。なぜなら、今はもっと上手に書けるからだ。
2020-09-02