116)引きこもる
石川県が独自の緊急事態措置を発令した。金沢駅から片町間の百貨店やショッピングセンターは軒並み休業中だ。賑わっていた街中は、さながらゴーストタウンである。一方で、郊外のスーパーには多くの人が集まっているらしい。まあ、金沢がドーナツ化現象を積極的に推し進めているのだから、想像に難くない。
そんなわけで、ぼくも可能な限り外出を控えている。幸い集中的にやりたいことがいくつかあった。一つは、以前から書きたかった、「カノンの書き方」というコラムを書いたこと(あと二つ書きたい)。もう一つは、珍しく自分の趣味のために作曲していることである。
10代後半の頃は、数小節の短いカノンを毎日書いていた。といっても、大したことはしていない。その頃に書いたカノンの一つが、「第一旋法によるカノン」だから、結構いい加減なもんだ。なお、バッハは例として取り上げなかった。バッハは、《ゴールドベルク変奏曲》で同度から9度までのカノンを、《音楽の捧げもの》で各種カノンをそれぞれ書いているのだが、これらは音楽的にも技術的にもあまりに高度すぎて、約に立たないと思ったからだ。
そしてもうひとつ。自分の趣味のために作曲している、とは以前、古いハードディスクから、昔に作った音源が発見されたことと関連している(古い音源を発掘した話)。実はこの時、ある別のあるものも一緒に発掘されていたのだ(何かはまだ言わない)。というわけで、それの為の作曲している。といっても、一人で全てを作るのはちょっと厳しいので、音楽仲間の数人に手伝ってもらっている。
2020-04-28