作曲・指導・C言語・Linux

金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。


32)Dorico 2はどうなんだ

追記(2020-03-17):Doricoがかなりよくなってきました(「さよならFinale」)。といっても、一度デファクトスタンダートになったFinaleの牙城を崩するのは難しいでしょう。

気がついたら楽譜作成ソフト「Dorico」が、バージョンアップして「Dorico 2」として発売されていました。ネット上では、改善されたが実用に耐えられないという声もあります。ということは、Dorico 1を購入した人はまともに楽譜を作れないまま終わった可能性があります。何れにせよ、そろそろFinaleは超えそうな予感があります(早く超えて欲しい)。

Finaleはデファクトスタンダートですが、設計が本当にダメですね。Java6を切るとかそんな話ではなく、本当に1から作り直す時がきています。また、Doricoを含めて、殆どの楽譜作成ソフトはFinaleのユーザインタフェースを踏襲しています、が決して使いやすいものではありません。改善した方が良いと思いますが、ここで問題となるのが後方互換性です。

後方互換性とは、新しいシステム上で過去のシステム(過去資産)が扱えることです。したがって、大きくインターフェースを変更してしまうと、過去資産が扱えなくなる可能性が非常に高く、また過度期の微妙な規格を扱うことなりそうです。これはデジタル特有の大きな問題かも知れません。

楽譜作成ソフト全般における個人的な想像ですが、無駄に充実させたDAW機能が、楽譜の浄書機能の足を引っ張っているのではないかと思っています。いっそDAW機能をバッサリと切ってしまうモードを用意すべきです。

2018-06-26