260)フィールド・レコーディング(3)
3月5日、晴れ。フィールド・レコーディングのために、白山の林業試験場に行ってきた。試験場といっても、樹木公園になっていて遊歩道が整備されていて、安全に散策できるようになっている。
今回の目的は、林業試験場に点在している木彫のフクロウを探すこと。そして、そのフクロウたちが何を聞いているのかを知ることだ。以前に日本庭園近くでスカイを見つけている。調べたところ5羽いることが分かって気になっていたのだ。
無事に5羽見つけて、それぞれの地点と高度で録音した。で、当たり前なんだけど、何か特徴的な(対象となるような)音が録れる訳ではない。つまり、風や沢の音が中心となった静かな環境音な訳で、何も考えずにノーマライズ(音を大きくする)すると、ただのノイズ(沢の音やホワイトノイズ)になってしまった。雰囲気や空気感を壊さないためには、録音時の音の雰囲気というか空気感をサウンドスケープして、その感覚が消えない内に処理しないければいけないことが分かった。
帰りは、大回りして鳥越から小松に抜けて木場潟に寄ってから金沢に戻ることにした。
そうこうしている内に木場潟の西園地に着いた。木場潟は1周6.4kmある大きな潟で、いくつかのブロック(園地)に分かれている。木場潟は、汚い印象が強かったが、それがどうしてか湖畔にはカフェがあり、おしゃれな空間に変貌していた。水鳥が多くいたが、警戒心が強くハンディレコーダーでは上手く録れなかった。またリベンジしたい。
次回は、単一指向性のガンマイクを2本使ったフィールド・レコーディングを試みる。
2023-04-06