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金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。


251)振り上げた拳を下ろすことは難しい

昨年末から、仁藤夢乃が代表を務めるNPO法人Coloboに対する攻撃的な運動が続いている。この運動には、ネトウヨ、表現の自由戦士、陰謀論者、インセル(不本意な禁欲者)、アンフェミ(アンチフェミニズム)、AVマニア(アンチAV新法)、といった連中から先鋭化したやつが横断的に参加している。彼らに共通するのは、異常なまでの暴力性や妄想性また全能感、そして想像力の欠如である。

Colabo叩きの発端は、Colaboが会計不正をして、金をちょろまかしている、という話から始まった(本当は温泉むすめ)。やがて、Colobaの背後には共産党がいて、さらにその背後には日本を裏から操つる巨大組織「ナニカ」(ママ)が存在する、というところまで話が広がってきている。なお、現在のところ会計不正は見つかっていない。

仁藤夢乃個人を嫌ったりColaboの会計の是非を問うのはまだしも、Colaboの活動そのものやその利用者を叩くのは明らかにずれているしおかしい。

たとえば、Colaboが利用者に送った日用品の中に避妊具があることを知ると、Colaboは売春を斡旋している、売春が存在するのは売る女がいるから、貧困で売春する女など存在しない、風俗で働くのは怠け者で楽をしたいから、自由意志による自己責任、などとと言い切る。さながらオーウェルの『1984』に登場する「二分間憎悪」である。

そんなんことを言っているのが、そこらの個人ではなく、インフルエンサーたちだから困った。そして、多く取り巻きから「正論」「事実」「よく言った」とエコーチェンバー的に賞賛され、エスカレートしていく。もはや会計不正などどうでもよく、強者の立場とそこに乗っかかりたい連中が弱者を叩くことで気持ちよくなっているだけである。

だが、そこまで拳を上げてしまうと、もう下げられないのではないか。というのも、その拳はColaboや他のNPOだけではなく、末端の利用者にまで及んでいるからだ。それに気がついていない時点でかなりまずいし、率直にいって手遅れである。仁藤と対等あるいは優位に立ちたいのなら、また自身も貧困女性を援助し救済するNPO団体を立ち上げ活動するしかないだろう。今回のColabo叩きは、余命三年時事日記を彷彿とさせるし、凌駕しているともいえる。

また、「仁藤は敵を作りすぎ」「もっと協調すべだ」、などという意見もよく見かけるが、全く意味が分からない。敵を敵と見るのは当然だし、協調すれば(表面上はうまく行っているように見えるが)その時点で仁藤が目指す活動からかけ離れたものになるだろう。

(日用品を詰め合わせた写真をみて、全部避妊具だと思っている人やどれが避妊具か分からない人がちらほらいた。それをバカにする意見も多かったが、ネタや釣り(煽るための手段)じゃないとすれば、何かしらの問題を抱えている可能性もあるのではないか。)

2023-01-22