183)二転三転する評価
野田聖子が参戦し、候補が4人となった総裁選。誰にも一切期待してないが、河野太郎が「ネット」で不人気なようで驚いている。代わりに一躍人気者になったのがまさかの高市早苗である。少なくとも去年の段階では河野はネトウヨのヒーローの一人だったと思うが、今では反日勢力の一人に名を連ねたようだ。不思議なことに、同じタイミングで一方は批判され、一方は称揚された形になる。
しかし、なぜこんなにも思考が二転三転するのだろうか。調べてみると、古谷経衡が提唱するネトウヨの定義を読んでみて腑に落ちた。
なるほど、ネトウヨには思想などという高等なものは持ち合わせておらず、ただのスピーカーというわけだ(まあ知ってたけどさ)。古谷は続けてこういう。
二転三転しているのは、ネトウヨではなく百田や高須、有本、門田といったビジウヨ(保守的な言論をビジネスに利用している連中)の方で、同じタイミングで同じこと言い出したあたり、河野を叩いて、高市を応援しろと指令が下されたんでしょう。
ネットでの高市の異常な人気っぷりは、2014年の東京都知事選の田母神を思い出す(後に公職選挙法違反で逮捕)。この時も田母神はネット投票で全体の8割を超える票を集める大人気っぷりだったが、蓋を開けてみれば大したことはなかった(それでも60万票だ)。一匹いたら百匹いる、ではなく、百人いると思ったら一人だった、がネトウヨの実際でしょう。
あと、「表現の自由を守る」とか言ってる連中が高市を支持していたのには流石にずっこけた笑。高市は表現規制派の急先鋒だが、知らないのだろうか。あ、一介の議員でしかない山田太郎には何もできませんよ。香川県のゲーム規制の時みたいにさ。まあ赤松健が「マンガアニメ規制」といったように、表現の自由とは、マンガアニメの自由だけを指すのでしょう(この界隈はすでに歴史修正主義に片足を突っ込んでる)。
2021-09-18