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金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。

芸通ってどんなところ(Q&A)

芸通に関しての色々についてQ&A形式でお答えします。すべてぼくの主観ですが、参考になると思います。

どんな人がいるの?

卒業組の話になりますが、20歳以降の成人が多いです。ぼくのように大人になってから大学に入った人もいれば、海外の大学を出て日本の大学の卒業資格を取りに来た人や東京藝大や他大学を卒業して教員免許を取るために再入学した人、すでに現場で活躍している人など老若男女多種多様な人がいます。

別の言い方をすれば、裕福な家庭で育った人が多い印象です。そのためか、少し変わった人や癖の強い人もいますが、悪い人はいなかったです。あまりにおかしな人は自然といなくなります(2年次の後半にはいなくなってます)。

学生のレベルは?

これも生存バイアスですが、卒業組に限って言えば、レベルが非常に高いです。単純な比較は難しいですが、日本でもトップクラスだと思います。というのも、そもそも卒業が難しい上に、前述したように藝大やフランスのエコール・ノルマルを卒業した人から、すでに現場で活躍している人まで、レベルの高い人が集まりやすいからです。

しかし、ぼくのように、高認から芸通に来たひともいるので安心してください。ただし、つらいと感じる場面は少なくありません。

教員の質は?

質は高いと思います。特に制作や実技に係る教員は現場で活躍している人が中心です。なかなか質問するタイミングがないことにもったいなく感じます。教員によっては昼ごはんを一緒に食べてくれたり、スクーリング後に飲み会・食事会に参加してくれるので、親睦を深めることができます。

一方で、おかしな教員も少数ながら存在します。ぼくの経験では、履修した105教科のうち3、4人です。おかしな、というのは「明らかに」程度が低いあるいは「明らかに」ズレている教員を指しています。たとえば、高校レベルの数学が分からなかったり、『美術手帖レベル』程度の知識しかもっていない人などです。

事務局の対応は?

他大学と比較して、芸通の事務局の対応が特段悪い、と思ったことはありません。

ネットでは事務局の酷評が多いですが、その状況を詳しく知りません。少なくともWEB含めた学習のシステムは、時代遅れかつ情報が分散していて不親切なのは間違いありません。その影響から事務局が酷評されているのかな、と想像しています。

また、問い合わせの際は、必ず録音するようにしてください。絶対に名前を名乗りません。トラブルがあった時に水掛け論になり、責任の所在が分からなくなるかも知れません。

基礎学力は必要?

あるに越したことはない、という前提で、別になくても大丈夫です。僕自身が基礎学力がないからです。

ぼくは、105教科を履修しましたが、必要に迫られた課題はありませんでした。もし、必要になったらその時に勉強して大丈夫だと思います。基礎学力がある、なんて言っていいのは、東工大や一橋以上の話だと思います。

独学が苦手だけど大丈夫?

非常に厳しいです。習慣の問題だと思うので、頑張ってください。

芸通に限らず通信大学では、レポートから制作まですべてが独学です。スクーリング中に指導を受けながら制作することもありますが、それでも事前に勉強して準備しておかないと無駄な時間を過ごすことになります。

芸通で得られたもの?

芸通で得たものは、2つあります。1つ目は、ネタが無くとも文章をまとめ書きげる能力。2つ目は、ポピュラー・ハーモニーの知識と技能です。他にもあるかも知れませんが、自覚しているのは大きくこの2つです。

もう少し一般的な話をすると、和声法からポピュラー・ハーモニー、そしてコンピュータ音楽までの幅広い視点や知識が付くと思います。また、恋人ができた、なんていう話もよくあります。

入学までにしておくことは?

全学科共通の話からします。芸通は、兎に角レポートが多いので、簡単な文章の書き方を身につけてください。上手である必要はありません。まずは、「パラグラフ・ライティング」を意識するところから始めます。文章の書き方はインターネットで調べてもいいですが、河野哲也『レポート・論文の書き方入門』(第4版、慶應義塾大学出版会、2018年)のような薄い本を一冊持っておくと便利です(分厚いと読むのが大変です)。よい本はレポートの書き方を自己参照的に表現されています。

音楽学科なら、楽典と芸大和声の1巻レベルを勉強してください。完璧に理解する必要はありません。ソルフェージュも同様です。和声とソルフェージュの試験が全くできずに詰んでいる人を何人も見てきました。どちらも才能は不要で、数をこなせばどうにかなる程度の内容です。早めに慣れておいて損はありません。

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