令和5年度からの新カリキュラムついて(音楽)
令和5年(2023年)年度以降に入学する人は、新しいカリキュラムになります。新しいといっても、旧カリキュラムを拡張したもので、選択の幅が広がっただけです。令和4年度以前に入学した学生は関係ありませんが、もしかしたら履修できるかも知れません。
選択科目が増えた
新カリキュラムは、選択科目が増えただけです。必須科目は変わっていません。以下に、音楽学科に追加された科目の一覧を示します。赤字で示された科目(和声法)は旧カリキュラムからある科目です。
必須 区分 |
科目名 | 授業 形態 |
単位 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
通信 | 面接 | 計 | ||||
選択 必須 |
和声法1 | 演習 | 2 | 2 | 4 | |
ポピュラー和声法1 | 演習 | 2 | 2 | |||
選択 | 音楽プロデュース論 | 講義 | 2 | 2 | ||
和声法入門 | 演習 | 2 | 2 | |||
和声法基礎知識 | 演習 | 2 | 2 | |||
ミュージック・ソフトウェア・オペレーション1 | スコア | 演習 | 2 | 2 | ||
サウンド | 演習 | |||||
ギター奏法1 | 実習 | 2 | 2 |
必須 区分 |
科目名 | 授業 形態 |
単位 | ||
---|---|---|---|---|---|
通信 | 面接 | 計 | |||
選択 必須 |
和声法2 | 演習 | 2 | 2 | 4 |
ポピュラー和声法2 | 演習 | 2 | 2 | ||
選択 | ミュージック・ソフトウェア・オペレーション2 | 演習 | 2 | 2 | |
ギター奏法2 | 実習 | 2 | 2 |
必須 区分 |
科目名 | 授業 形態 |
単位 | ||
---|---|---|---|---|---|
通信 | 面接 | 計 | |||
選択 | サウンドプロダクション | 実習 | 2 | 2 | |
ソングライティング | 実習 | 2 | 2 | ||
ギター奏法3 | 実習 | 2 | 2 |
必須 区分 |
科目名 | 授業 形態 |
単位 | ||
---|---|---|---|---|---|
通信 | 面接 | 計 | |||
選択 | プロフェッショナル・サウンドプロダクション | 演習 | 2 | 2 | プロフェッショナル・ソングライティング | 演習 | 2 | 2 |
ギター奏法4 | 実習 | 2 | 2 | ||
フィルムスコアリング | 実習 | 2 | 2 |
選択科目が必須になる場合
新カリキュラムの選択科目が必須となるのは、選択必須で「ポピュラー和声法1・2」を選択した場合です。「ポピュラー和声法」は1・2合わせて4単位の修得で、必須科目と合わせても68単位ですから、卒業に必要な72単位より4単位足りません。その4単位を選択科目から補う必要があります。
もし、選択必須で旧カリキュラムから存在する和声法1・2(各4単位)を選択すると、専門課程の単位の総和は72単位になり、卒業要件の1つを満たします(他は総合20単位、共通専門32単位)。つまり、新たに追加された選択科目を履修しなくても卒業できます。
教職課程を履修した場合の注意点
教職課程では、「和声法1・2」が必須になっています。つまり、もし「ポピュラー和声法」を選択すると、結果的に「和声法」も履修することになります。時間とお金の無駄になるかも知れませんから注意が必要です。
魅力的だが負担が大きい
新カリキュラムには魅力的な科目が揃っています。ただ、これらを履修するとかなりの費用と時間が掛かります。開講された1年次の選択科目を確認すると、全て3日間の授業を2回行うようです。
大阪芸大に家から通える範囲の人はいいかもしれませんが、地方に住んでいる場合はそれなりの費用がかかってきます。例えば、筆者が住む金沢市からのスクリーリング費用は、以下の通り単純に計算した場合で3日で60,900円、6日で121,800円です。
日程 | 面接授業費 | 交通費 | 宿代 | 合計 |
---|---|---|---|---|
前日 | 12,000円 | 15,580円 | 5,000円 | 32,580円 |
1日目 | 820円 | 5,000円 | 5,820円 | |
2日目 | 820円 | 5,000円 | 5,820円 | |
3日目 | 16,680円 | 16,680円 | ||
合計 | 12,000円 | 33,900円 | 15,000円 | 60,900円 |
もし、石川県在住の筆者が「ポピュラー和声法1・2」を選択すると、卒業までにかかる費用が追加で20万円以上増える可能性が出てきます(リモートで受講できるなら話は変わってきます)。というのも、その場合は前述したように最低でも選択を2科目(4単位分)履修する必要があるためです。