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金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。

学習を乗り切るには

スクーリング計画の立て方と友人の作り方について紹介します。芸通を卒業するためには、芸通のシステムを理解し、卒業までの計画を立てる必要があります。しかし、それだけだと壁にぶつかった時に挫折するかも知れません。そこで重要なのが仲間の存在です。一緒にスクーリングを受けている限り、課題も同じタイミングで取り掛かるので、切磋琢磨しながら学習できます。

そして、仲間ができるか否かは、スクーリングの予定と密接に関わっています。一般的に夏スクーリングは人が多く、冬はその半分程度の印象があります。

仕事よりスクーリングを優先する

過激な表題ですが、その通りの意味です。芸通のスクーリングの中には、開講年度に受講しないと次の科目が受講できず、卒業がそのまま1年あるいは半年延びるものがあります。これを順位取得科目といいます。同じように、総合・共通のレポートより順位取得科目のレポートを優先します。極論、レポートはいつでも書けますが、スクーリングは決まった日程でしか受けられません。

以下に音楽学科の場合を示します。

取得順位科目一覧
1年次 2年次 3年次 4年次
作品制作1 作品制作2 作品制作3 卒業作品・発表
和声法1 和声法2
音楽データベース1 音楽データベース2

以上の科目は、前半3日間後半3日間ある「全6日間」のスクーリングです。連続している場合もあれば、離散している場合もあります。このうち、「作品制作」はその年次で「必ず」終わらしてください。卒業作品・発表につながる一番重要な科目です。仮病で仕事を休んで参加している人もいました。

和声法は、課題が多くまた和声法2で試験があるので、早めに終わらしてしまった方がいいです。作品制作3でクラシックを選択した場合は、和声の知識が求められますから、早めの学習が安全です。

スクーリングは夏と冬、そして大阪と東京の合計4回の機会が提供されます。夏に東京で作品制作1-1を受けて、冬に大阪で作品制作1-2を受けても大丈夫です。

もし作品制作が遅れた場合

作品制作の受講や提出が遅れてしまった場合も諦めないでください。努力次第で遅れを取り返すことが可能だからです。たとえば、作品制作1を1年次に単位認定されなかった場合、2年次の夏に作品制作1を終わらせ、その冬に作品制作2を終えることで、3年目の夏には作品制作3が受講できます。

遅れを取り返す計画
2年次・夏 2年次・冬 3年次・夏 3年次・冬 4年次
作品制作1受講 作品制作2受講 作品制作3受講 卒業作品・発表

ただし、この方法だと他のスクーリングとブッキングする可能性があります。また、大阪と東京のスクーリングを交互することにもなりかねませんが、そうしてでも単位認定を目指してください。作品制作は習作ですから、今のレベルに合わせた作品を作ればよいのです。

遅れを最大に取り戻す
3年次・夏 3年次・冬 4年次・夏 4年次・冬
作品制作1受講 作品制作2受講 作品制作3受講 卒業作品・発表

最大のパターンも書いてみました。ただし、このパターンを実践した人はまだ聞いたことがありません。特に、卒業作品・発表でクラシックを選択した場合、第2課題(完成版)の提出は、第1課題の提出から少なくとも3ヶ月は空けること、とされています(実際は分かりません)。したがって、4年次の冬が開始したと共に、第1課題を提出する必要があります。

1ヶ月間は滞在するつもりで

2年次に教職課程を履修したとして、スクーリングの日程を組んでみます。スクーリングの日程は、芸通で公開されている2022年の日程表を参考にしました。赤字はブッキングした科目なので後半に回します。

2年次前半スクーリング計画
日付 科目
06/04-06 アートプランニング(共通)
07/09-11 作品制作2-1前半コンピュータ(専門)
07/16 作品制作2-1後半ポピュラー(専門)
07/29-31 和声法2-1(専門)
08/02-03 作品制作2-2前半クラシック(専門)
08/03-05 合唱1(教職)
08/05 作品制作2-2後半ポピュラー(専門)
08/09-11 和声法2-2(専門)
08/17-19 音楽指導法1(教職)
08/23-25 サウンドスケープ論(専門)
08/23-25 英語2-1(教職)
08/28-30 合唱1(教職)
09/01-03 音楽データベース1-1(専門)
09/01-03 器楽合奏法(教職)
09/05-07 音楽データベース1-2(専門)
2年次後半スクーリング計画
日付 科目
01/31-02/02 器楽合奏法(教職)
02/03-05 合唱2(教職)
02/14-17 英語2-1(総合)
02/25-28 英語2-2(総合)

夏スクーリングを見ると、7月29日の和声法2-1から、9月7日までの音楽データベース1-2まで、約1ヶ月間強ぎっちりスクーリングがあることが分かります。

専門(音楽)と教職がブッキングした場合、専門を優先しました。課題のことを考えて、可能な限り夏スクーリングで履修します。ブッキングしたものは赤色で表示し、冬スクーリングにて改めて履修します。また、教職で必須の英語1とスポーツ研究は1年次に取得しているものとします。

スポ研と英語1は1年次に

教職課程な登録を考えている場合は、スポーツ研究と英語1の2科目を1年次に履修してください。どちらも総合教育科目なので1年次から履修できます。

特にスポーツ研究はかなり体力を使う上に遅刻厳禁ですから、時間的に余裕のある1年次に受けてください。また、みなでスポーツをするわけですから、学科を越えて友人ができます。

以上を踏まえてスケジュールを組んでみます。

1年次前半スクーリング計画
日付 科目
07/09-11 情報音楽論(専門)
07/14-l6 作品制作1-1(専門)
07/17-20 作品制作1-2(教職)
07/29-30 日本の音楽の歴史と理論(教職)
07/30-08/01 英語1-1(総合)
08/05-07 英語1-2(総合)
08/08-10 情報音楽基礎演習1(専門)
08/13-15 情報音楽基礎演習2(専門)
08/20-22 和声法1-1(専門)
08/23-25 スポーツ研究1(総合)
08/26-28 音楽制作特論(専門)
08/29-31 スポーツ研究2(総合)
09/02-03 西洋音楽の歴史と理論(専門)
09/05-07 和声法1-2(専門)
1年次前半スクーリング計画
日付 科目
12/03-04 レポートの書き方(総合)
01/31-02/02 英語1-1(総合)

飲み会には積極的に参加する

飲み会は、気が合いそうな人と友人になるチャンスです。また、これから長く付き合うことになる仲間です。今後の学習を円滑に進めるためにも情報共有できる友人は必ず作るべきです(最近だと、ライングループがあるかも知れませんが)。

スクーリングが3日間あるとしたら、大抵2日目に飲み会(食事会)が開かれます。開かれない場合は、立案者になってください。基本的に大人なので参加率は高いです。天王寺駅周辺で飲むことが多いです。また、ホテルが同じか近隣の場合、ホテルのロビーで飲み直したり一緒に勉強したりしてました。

ハードルが高いと思う場合は、まずは昼食を一緒に食べて仲良くなるところから始めます。人数の多いスクーリングでは、昼食時の食堂で自然と同じテーブルに集まることが多いです。見かけたら、「あ、ぼくもいいすか?」「お疲れさまでーす」と自然な感じで、混ざってください。みな探り探りなので問題ありません。人数が少ない場合は、「みんな昼どこで食べるんですか? 食堂で食べません?」と、積極的に声掛けします。余程不審じゃない限り大丈夫だと思います。

ぼくは、教職課程を含めて5年目には卒業できる状態でした。その原動力は、スクーリングで出会った仲間たちです。スクーリングが進むにつれメンバーでが固定されていき、帰りは毎日遊んだり一緒にレポートをやったりしていました。人生の中でもトップクラスに楽しかった時期です。

仲間と情報を共有する

芸通のシステムは複雑でレポートも数が多く大変で、戸惑うことが沢山あります。そんな時は、仲間をどんどん頼りましょう。ぼくは入りませんでしたが、ライングループやスラックなどがあるのであれば、入ってみるのも有益だと思います。

また、レポートの貸し借りも普通にあります。ただし、剽窃はバレるのでやめましょう。あくまでも、ある主題をどんな切り口で、どう展開しているのかという構造面を参考にしています。みな得手不得手があるので、お互いで補うように学習します。

とにかく、気軽に連絡を取れる友人を数人は作ってください。それが、学習を乗り切る最大の武器です。

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