筆記試験の攻略法
ここでは、試験の負担を軽減するテクニックを紹介します。ただし、優は保証できず、むしろ可を取りやすくなるかもしれません。
資格課程を履修している場合、筆記試験のある科目を沢山履修します。ほぼ毎月試験を受けることになります。体力的にも精神的にも辛く、かなりの負担になります。また、夏と冬はスクーリングの日程と平気で被ったりもします。
また、筆記試験は基本的に大阪芸大か大阪芸短で受験します。最近だと、日本各地で受けられるようですが、試験回数は少な目な印象です(かなり助かると思います)。
試験を受ける条件と注意点
受験するには、受験月の、前々月の25日から前月5日までに申請します。たとえば、7月3日に試験を受けたい場合は、5月25日から6月5日までに申請しなければなりません(忘れがちです)。また、このシステムのおかげで、同じ科目を連続して受験できません。
申請の可否は、事前に全てのレポートを提出しているかどうかで判断されます。レポートに合格している必要はありません。また、試験の申請とその科目のレポートを同時に提出することも可能です。
注意点として、一度試験に落ちた科目を再び受ける場合は、事前に1,000円の郵便為替を送金する必要があります。これを忘れると、当日すべての試験が受けられません。また、特に連絡もきません。
3科目受ける
試験は、1〜3科目受けれます。自信がなくても3科目ずつ受けた方が得です。というのも、その場で熟考すればどうにか書けるような問題もあるからです。筆者は、「これで受かったらラッキー」で多くの「可」を取りました。特に遠方の場合は、再試験料すら交通費の誤差です。もちろん「優」を狙っている場合は、話が別です。
総合の図学や音楽のソルフェージュなど、その場しのぎでどうにかならない科目は、入念な準備が必要です。
試験の流れ
試験問題は、学習指導書にて事前に告知されています。大抵、設問が5つあり、その中から1問が出題されます。まれに2問の場合もあります。まずは、これらの解答を作り、覚えることから始めます。
試験当日。試験の30分前くらいから会場に入れます。試験時間の5分前(10分?)になると、A4の問題冊子とA4の解答用紙が配布されます。この時点で机の上は鉛筆と消しゴム、そして学生書だけになります。そこから試験時間まで、試験の説明を受けます。この時、解答用紙に氏名と試験会場を記入します。
試験が始まると、解答用紙に試験問題を波線で書かれた部分だけを転記します。解答は、手書きで論述します。概ね、用紙の3/4程度、600字程度になるかと思います。図学や和声法2は、専用の別紙があります。
科目の順番は好きなものから初めて大丈夫です。解答し終わった用紙を教壇に持っていくと、次の用紙と交換してもらえます。ただし、最初の科目のみ、開始してはら30分経過しないと提出できません。2科目目からは0分でも提出できますが、その場合は「放棄」と書くらしいです。最後の科目が終わると、解答用紙と問題集を提出したのち、退出します。
遅刻に関しては、20分(?)まで許されます。ただし、そのまま試験時間が短くなります。ただ、数分の遅刻なら、得するような気がしなくもないです。
問題集に単語を書き込む
解答用紙は交換しますが、問題集は通しで使います。このシステムをうまく利用します。まずは受ける科目の問題を確認して、覚えている単語や概要を余白部分にガンガン書いて行きます。この作業で試験結果が決まるといっても過言ではありません。
ある程度書き出した所で、書けそうな科目から解答用紙に論述していきます。なぜ書けそうな科目から論述かというと、書き出し作業で試験時間を使っているからです。それに時間が経てば何か思い出すかも知れません。
出題傾向を調べる
試験問題は、複数ある設問から1問が出題されます。つまり、5問あるとしたら、その5問が順次あるいは1つ飛ばしなど、一定の法則にしたがって出題されている可能性があります(正確には、問題集単位)。
だとすれば、今後受ける試験の問題を何ヶ月分か覚えることで、そこから出題傾向が見えてくると思います。それ以外にも、今月はこの問題が出たから来月はでないだろう、という直近の読みも可能です。
ただし、法則があるように見えているだけで、実際はランダムの可能性も大いにあります。あまり過信していると痛い目を見ると思います。あと、こんなセコいことを考えてたのは筆者くらいかも知れません。まあそれでも結局勉強は必要です。
試験科目一覧
筆記試験は、大半が資格課程です。あとは、総合教育科目と音楽学科に少しあります。内3つは教職課程で必要なものです。あとは、音楽学科に、他学科には筆記はなさそうでした(漏れている科目があるかも知れません)。
教職課程 | 学芸員 | 司書 | 総合教育科目 | 音楽学科 |
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教育学概論 | 生涯学習論 | 図書館総論 | 日本国憲法 | ソルフェージュ |
教育社会学 | 博物館学1 | 図書館サービス論 | 図学 | 和声法2 |
特別活動指導法 | 展示技術論 | 情報サービス論 | 心理学 | |
教育方法論 | 教育メディア論 | 図書館資料論1 | 教職概論 | |
生徒指導と進路指導論 | 美術考古学 | 図書館資料論2 | ||
生徒指導論 | 資料組織概説 | |||
工芸科指導法 | 児童サービス論 | |||
美術科指導法1 | ||||
音楽科指導法1 | ||||
音楽科指導法3 | ||||
声楽1 | ||||
ピアノ1 | ||||
声楽2 | ||||
ピアノ2 |
こう書き出してみると、音楽学科だけやけに多い気がします。また司書は科目数の割に筆記試験が多いです。あと、音楽学科以外で資格課程を履修しない場合、筆記試験を受けずに卒業することもできそうです。