介護等体験について
介護等体験では、何をするのか、費用はいくらかかるのかを紹介します。
教職課程のうち、中学校・高等学校1種を選択した場合は、1週間の介護等体験(以下、介護等)、3週間の教育実習が義務付けられています。
教育実習では、現在住んでいる地域から受け入れてくれる学校を自分で探します。しかし、介護等は、大阪芸大に依頼し、大阪芸大が受け入れ先を探します。したがって、大阪府で実施されることになると思います。
介護等体験の内容
筆者は、中津にある済生会中津病院に一週間お世話になりました。一週間のうち、5日を特別養護老人ホーム(特養)に、2日をデイサービスに従事しました。この割付は人によって違うらしいです。さらに、介護等のカリキュラムがあるわけではないので、基本的に放置です。教職課程として、できる範囲の仕事を見つけてください。暇な場合は、ノートを持っていって、いろんなことを細かく記録するのもいいと思います。
特養では、介護士になる訳ではないので、基本的には見学です。あとは見守りや会話相手、食事の配膳や片付けの手伝いを行います。会話できる人を見つけておしゃべりしたり、何かの作業を一緒にやる、といったことが殆どでした。何日か立つと、なんとなく空気感が分かってくるので、利用者と仲良く会話できるようになるかも知れません。
デイ・サービスは認知機能に問題はあるけど、日常生活を送ることができる人を対象にレクリエーションを行います。まず、車で利用者を迎えに行くところから始まります。午前は自由時間で昼ごはんはみんなで食べます。午後は、簡易的なボーリングといった身体を使う簡単なゲームを行います。それが終わると、また自由時間をはさみ、利用者を自宅に送ります。というわけで、適度な忙しさがあります。
実は、筆者の友人も同じ時期に違う施設で介護等を実施していました。話を聞くと、ひたすらピアノを弾かされていたらしいです。また別の友人は、無料の労働力として酷使されていたと話していました。つまり、介護等の内容は、施設の規模や従業員の人数で大きく変わるものです。とはいえ、何がいいかは人によるので、一概に優劣はつけられません。でも無料の労働力はないよな。
介護等体験の費用
介護等はお金がかかります。大阪で実施するため、遠方に住んでいる場合は、交通費とその間の宿代がかかってくるからです。筆者の費用を公開します。
名目 | 費用 |
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授業料 | 10,500円 |
特急往復 | 12,760円 |
宿代(7日分) | 18,800円 |
通勤費 | 3,920円 |
合計 | 46,040円 |
介護等でかかった費用は、なんと4万6千円です。さらにここに食事代もかかってきます。
証明書は大切に
介護等が終わると、証明書が発行されます。この証明書は教員免許状の申請時に必要となる重要な書類です。大切に保管します。
証明書を紛失してしまった場合は、施設か学校に連絡して再発行してもらうことになると思います。再発行してくれなかった場合はもう一度介護等を行うことになるかも知れません。文句は思いつきで介護等を導入した田中真紀子(自民)に言いましょう。