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金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。

天理教金沢分教会の偽装勧誘〜中央小学校

1995年頃、筆者が小学生の頃に経験した、いわば初めての偽装勧誘の記録です。清廉潔白な印象がある天理教も過去にはこのような勧誘を行っていました。つまり、どのような宗教であれ油断はできないということです。

子供時代の記憶はかなりある方ですが、細部が脚色あるいは記憶違いの可能性があります。ただし、事実と大きく異なっていない、と断言しておきます。


ぼくが小学校3、4年、土曜日の午前にまだ授業があった頃の話です。学校も終わりに近づいた昼頃、みんなが廊下で騒いでいました。野次馬になって見に行くと、校門付近から着包みのドラえもんがこちらに手を振っています。気になったぼくは、すぐに帰りの身支度をして校門へと向かいました。

校門には、ドラえもんの他に気のいいお兄さんがいました。他の学友も交えてお兄さんと談笑していると、自然な流れで「午後から玉川公園でみんなで遊ぼうよ」と誘われました。すでに気のいいお兄さんに心を許していたのか、二つ返事で引き受けます。

玉川公園に行くと、そこにはお兄さんと子どもが10人ほどいました。みんなで1時間ほど遊ぶと、お兄さんが「おやつ食べようか」と提案し、続けて「じゃあ休憩できるとこに移動しよう」というので、お兄さんの後をみんなでついて行きました。そうして着いた先が、長土塀にある天理教金沢分教会です。

天理教に着くと、会議室のような部屋でお菓子とジュース、そして駄菓子屋にあるようなくじ引きでおもちゃ(ガンダムのギャン?)を貰いました。そこで教義や説教のようなものはなかったと思いますが、一連の流れの中に組み込まれていた可能性はあります。帰り際に、名簿に名前を書かされて変なバッジを貰いました。お兄さんは「またいつでもおいで」とやさしく声をかけてくれました。

それからしばらくして、別の友人たちと遊んでいる時の話です。友人に「Tちゃんとこで遊ぼうぜ」と提案されたので、二つ返事でついていくとまさかの天理教でした。そして、Tちゃんこそがその気のいいお兄さんだったのです。つまり、この友人は「またいつでもおいで」という言葉を真に受けてしまった訳です。

ぼくらが突然やって来たにも係わらず、お兄さんは少しだけ遊んでくれました。そんなことが何度かあったある時、お兄さんが「今度、名古屋に旅行に行かない?」といいました。これは流石におかしい、というか危険なので「親に相談してみる」とかわし、本格的に距離を置くことにしました。その後、お兄さんには会っていません。

小学校を卒業する頃には校門にドラえもんは現れなくなったような気がします。オウムやライフスペースなど、カルトが問題視され、天理教もそのような勧誘がやりづらくなったのだと思います。


こうして改めて記憶を書き出してみると、天理教の勧誘は非常によくできています。気のいいお兄さんとの信頼関係の構築はグルーミングだし、一緒に遊ぶからの施設へ移動、名簿への署名、そして名古屋への誘いという一連の流れは、小さな要求から大きな要求に漸次的に変化するフット・イン・ザ・ドア・テクニックです。

ちなみに、名古屋で一体何があったのか不明です。しかし、名古屋への誘いは決定的な一撃で、これまた別の仲のいい友人と藤子Fの漫画のセリフ「誘拐ヲ実行スル」と絡めてネタにしていました。しかし、今にして思えば恐ろしい話です。

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