身近に潜むカルトの媒体
筆者が金沢で見つけたカルトに関わる媒体をいくつか紹介します。
カルトの媒体は、私たちの身近な所に、そして当たり前のように潜んでいます。たとえば、ダイレクトメール、書籍、映画、新聞広告などです。これらは、一見するとカルトと分からないように布教されています。
ダイレクトメール
以下に紹介する勝共連合、世界平和統一家庭連合は、共に統一教会です。
勝共連合の特徴は、日本共産党を敵視し台湾有事を煽るなど、ネトウヨ的思想を全面に出していることです。
世界平和統一家庭連合は、家庭内における不和とその解決、そして家庭(家族)を守るという誤った保守(伝統)観がにじみ出ています。
このようなダイレクトメールは、新聞折込ではなく、信者が直接投函しているようです。
新聞広告
新聞の広告欄には、カルトが紛れ込んでいます。特に北國新聞には、代替医療やスピリチュアル系の胡散臭い広告が多く掲載されているので、一見するとカルトがカルトに見えないかも知れません。
高森顕徹『歎異抄をひらく』は、1万年堂出版という親鸞会の出版部門から出版された本です。まあ、無人島に持っていく本ではないですね。
月刊誌『第三文明』は、第三文明社という創価学会の出版部門から出版されている雑誌です。池田大作や公明党の名前を出しているあたり、正体を隠す気がないのかも知れません。そのような点では、他のカルトよりマシです。
書籍
本屋には、カルトが出版している書籍が当たり前のように並んでいます。
TSUTAYA金沢エムザ店では、親鸞会の書籍が面陳列されています。うつのみやでは、1万年堂出版の書籍は「仏教」カテゴリではなく、「神道」カテゴリに配架されています。
浄土真宗が強い北陸地方において歎異抄は身近ですから、書店もカルトと分からずに配架しているのだと思います。同じように、筆者が知らないカルト団体の書籍も多く配架されているかも知れません。
映画
映画といった映像作品も珍しいものでありません。下掲するのは、自宅に投函されていたチラシです。主催の親鸞聖人に学ぶ会、共催のチューリップ企画、は共に親鸞会です。
特徴として、映画館ではなく公民館といった身近な公共施設で上映することが挙げられます。青少年交流センターができる前は、長土塀公民館で上映していました。おそらく、何ヶ所の施設を巡回して上映しているのだと思います。
公民会では、定期的に(普通の)映画を上映するので、その一環だと誤認する人もいると思いますが、そこが狙いです。公民館で上映するのだから教育的である、と思い込む親を対象としています。