^287）性適合手術を強制するな

戸籍に登録された性別を変更する際、生殖能力が不能になるような正適合手術を要件とすることが違憲である、と判断された。なお、性別変更先の性器に似た外観を持つ必要があるかは判断されず、差し戻しになった。このままSRS（正適合手術）が任意になればとてもいいことだ。

そもそも医師によって性同一性障害が認められるのであれば、戸籍に登録された性別を変更すればいいだけなのに、なぜ変更を困難にしているのか全く理解できない。統一教会や日本会議からの指令だろうか。SRSに一体なにを求めているのだろう。

SRSは、肉体・精神的だけでなく、金銭的にもハードルが高いものであることは想像に容易いし、最悪死に至ることもある（「タイでSRS後に死亡したとされるケースの真相を聞きました」）。このような覚悟がないと、性別を変更させない、というのは苦しんでいる当事者にとってあまりにも理不尽な仕打ちだ。

一応言っておくが、戸籍上の性別が変わることと、女湯や女トイレに男性器を付けた女性が入ってくる、という批判は当てはまらない。そもそも最高裁は性器の外観については判断しておらず、このような批判は全て妄想である。記事を一行も読んでいれば、このような発想にならないし、読んだ上で言っているのであれば、非常に頭が悪い。

2023-10-25