217)海外でシティポップが流行らしいが
定期的に海外で日本の昔の音楽(70〜90年代)が流行っているという記事を見かける。ただし、シティポップに限定された話で、他の音楽がどうかは分からない。シティポップが流行る背景として、YouTubeやSpotifyの影響があるという。以前、人文系の本で、「今の子は音楽をテクスト理論で聞いているんだよね。音楽は、動画サイトで検索した結果をタブに開いていって並列的に聞いているから」というのを読んだことがある。
音楽をテクスト理論で聞く、という感覚はなんとなく分かる。たとえば、ハイドンが果たした歴史的な役割を理解しているが、それでもわざわざ聞こうとは思わない。どうせ同じ古典派を聞くならモーツァルトやベートーヴェンを聞く。まあハイドンはともかく、今のSNSファーストな音楽と往年のシティポップを単純に比較することは、フェアではない気もする。
今の曲は世代を越えることができるのだろうか。一応言っておくけど、決して好みの問題ではない。