165)500倍流せば同じ?
知人のブログを読んで知ったことだが、共産党の高橋千鶴子さんの高濃度トリチウムを含んだ汚染水の海洋放出を巡る発言が非科学的である、と批判されているようだ。その発言は、しんぶん赤旗のサイトで読むことができる。記事の概要欄をつぎに引用する。
ぼくは文系ということもあってか、高橋さんが言っていることは至極当然のことに聞こえてしまう。何がおかしいのかよく分かっていない。
まず、高橋さんは頭ごなしに海洋放出を否定している訳ではないだろう。政府がいうよう、放出に30〜40年かかるのであれば、トリチウムの半減期である12年を待ってから、改めてどう対応するかを考えてもよいのではないか、と言っているのだ。
汚染水を海洋放出するかどうか、この問題は科学だけで判断し決定できるものではない。まずは、そこで生活を営む住民の感情を十分に汲み取って理解するところから始めるものだ。人に寄り添わない政治に何の意味があるというのか。科学と合理性で意思決定を行うのは物語の中のマッド・サイエンティストだけで十分だ。
2021-05-03