143)Apple M1突然の発売
MacBook Air・Pro 13、Mac miniのCPUが、突然IntelからARMに変更されて発売された。これを機に今使っているMacBook Airを買い替えてもいいかな、と思っている。ぼくが使っているMacBook Airは、2015年モデルで特に問題があるわけではないのだが、売って値段がつくとしたら今が最後かな、と思ってる。
さて、今回変更されたCPUは、「Apple M1」という、ARMをmacOSに最適化させたものだ。このM1搭載のMacには、かなり期待している。M1のメリットとして、macOSに最適化され演算速度がかなり速くなり、またiOSのアプリケーションも動くらしいことがあげられる。一方、デメリットとして、従来のアプリケーションが動かなくなる可能性がある(エミュレートはしてくれるらしいが)。これは、理系の人たちにとって深刻な問題なようだ。
理系で計算を主とする人は、Intel Math Kernel Libraryという、その名の通りIntel製の計算ライブラリをよく利用するらしいが、それがARMでは動作するか分からないらしいのだ(焼け石に水だろう)。しかし、そもそも本番環境がLinuxなのに、macOSを使う理由が文系のぼくにはちょっと分からない(本番とは異なる環境でコンパイルする、クロスコンパイルが推奨されているのだろうか)。なお、スーパーコンピューターの富岳は、CPUがARMで、OSがRHEL(Red Hat Enterprise Linux)であることを付け加えておく。
Appleの古いものは古い、と切り捨てる姿勢はよいと思う。というのも、ActiveXに依存してInternet Explorerを使い続けたり、古くはPC/AT互換よりも過去の資産が多いという理由で、死にゆくPC-9800アーキテクチャを選択した過去を考えると、常に最新環境を使わさせるほうが遥かにマシだからだ。安定した運用が目的であれば、おとなくLinuxを使うのが吉である。
なお、Intelが搭載されたマシンは残すところ、MacBook Pro 16とiMacのみである。これらもM1に順次変更されていくだろうから、もしIntelが搭載されたマシンが欲しいのであれば、今のうちに購入した方がよさそうだ。
2020-11-16